働き女子におすすめピラティス プロが教える美しい座り方とエクササイズ

2025.04.23

so me!が悩める働くオトナ女子にお届けするコラム


【 働くオトナ女子のThink About Fashion 】


今回のテーマは、美しい姿勢を作る“ピラティス”。
特別ゲストにピラティスインストラクター・赤木亮太さんをお迎えし、レクチャーしていただきます。

 
  [ Guest Writer ]


赤木亮太
(株)correct代表取締役
柔道整復師/PHIピラティスインストラクター/
ファンクショナルローラーピラティスインストラクター/
リラインピラティスインストラクター

岡山県内にピラティススタジオを3店舗経営。
整骨院での勤務経験を活かし、体の痛みに対するリハビリやピラティスによる姿勢改善、ボディメイクで幅広い年齢層・ニーズへ対応。
2024年2月にはOHK岡山放送「金バク!」に出演。

 
    [ Comment ]

座り方が悪いと骨盤が後ろに倒れ、背中が丸まり、頭が前に出てきます。
長時間同じ姿勢が続くと筋のバランスも悪くなるだけではなく、脳がそれを覚えてしまい立ち姿勢でも同じような姿勢しか取れなくなり負のループから抜け出せなくなります。
今回は、体に負担をかけにくく美しい座り方と、おうちで簡単にできる姿勢改善のエクササイズをお伝えします。
日々の辛いデスクワークが少しでも楽になれば幸いです。



 

体に負担の少ない座り方とは?


各体の部位ごとにポイントをご紹介しますので、1つずつ確認してみてください。体に負担をかけにくい座り方をすれば、自然と背筋も伸びて美しく座れます。

 

 Point 1 【骨盤】


オフィスで猫背になっていませんか?



 尾てい骨(お尻の割れ目の上にある尖った骨)に体重をかけるような座り方を「仙骨座り」と言います。この仙骨座りが常態化すると、骨盤から姿勢が崩れ、上の背骨に波及し、猫背姿勢から抜け出せなくなります。

座り方でまず大切なのは下から整えていくこと。
座って左右のお尻の下にそれぞれ両手を入れてみてください。
左右のお尻に出っ張った骨を手で感じられますか?これを坐骨(ざこつ)といいます。
座る時に坐骨が椅子の座面に当たっているのが感じられるように骨盤を立てて、坐骨のやや前方(太もも側)に体重がかかるようにしてみてください。
これを「坐骨座り」と言います。



▲坐骨座り


   

 Point 2 【肋骨・肩甲骨】 


良い姿勢を取ろうとして、肩甲骨(けんこうこつ)を真ん中に寄せてしまう方が多いですが、そうすると肩甲骨のポジションが悪くなり、前面にある肋骨(ろっこつ)がパカンと開いたり、頭が前に出てしまったりします。


NG例:パターン1 猫背


▲正面
背中が丸まり、顎が前に突き出ています。


▲背面
両肩甲骨の間が開いて、体の幅が太く見えます。

NG例:パターン2 胸の張りすぎ


▲側面
肋骨が前に突き出て、腰が反った状態になります。

美しく座るためには、肩をお尻の方へ軽く下げ、胸を正面に向け、鎖骨を左右に少し開くように意識すると良いでしょう。


OK例:美しい姿勢


▲背面
肩甲骨のポジションが異なるだけで、猫背の時よりも体の幅が細くみえます。



 

 Point 3 【頭部】


上記の2つが改善ができたら、あとは胴体の上に頭部を乗せるように頭頂を天井方向に引っ張り、後頭部を後ろに引きましょう。健康診断で身長を測っているときのイメージです。


頭頂~背骨~お尻の割れ目が一直線


股関節~胴体の中央~肩峰~耳たぶが一直線

ここまでできたら、美しい姿勢が完成!
でも、実際問題、「デスクの高さが自分に合っていない」、「椅子の高さが調節できない」等の環境の問題で姿勢が崩れてしまったり、集中するとどうしても頭が前に突き出てしまったりすることがあります。僕もそうです。

そこで、次の章では、おうちで簡単にできる姿勢改善のエクササイズをご紹介します。
 


 

姿勢改善エクササイズ

 
体の各部位に有効なものを3つご紹介します。
椅子に座った状態で行えるので、おうちではもちろん、お仕事の休み時間にもおすすめです。
 
 

 《腰痛軽減・ぽっこりお腹撃退》
  ペルビックティルト


骨盤を後ろに倒したり、前に起こしたりする動きを交互に繰り返します。

①骨盤を後ろに倒す(後斜)


②骨盤を前に起こす(前傾)

背中を過度に動かさないよう骨盤から動かすように意識しましょう。
①〜②を10回ほど繰り返します。

 

 《猫背軽減・くびれ作り》
  ソラシックローテーション


背骨や肋骨を柔らかくするエクササイズです。
丸まる→横に倒す→反る→横に倒す→丸まる…というように背骨で円を描くように体を動かしてみましょう。

①丸まる
 



②横に倒す
 


③反る
 


④横に倒す(②とは反対側へ倒す)
 


①〜④までの動きを1周とカウントし、10周程度を目安に行います。
反対周りも同様に行いましょう。
(注)三半規管が弱い方は気分が悪くなる可能性があります。その場合は気分が悪くならない回数で調整してください。

  

 《肩こり・巻き肩・反り腰の改善》
  マーメイド&ツイスト


手を挙げる動作は巻き肩、反り腰の原因になる筋肉にストレッチをかける効果があります。
さらに捻る動きを加えることで硬くなりやすい背中や腰にもストレッチをかけることができます。
気持ちいいと感じる程度で行いましょう。

①手を挙げる
 


②上半身を少し横へ倒す。
 脇の下から手を伸ばし、上に引っ張られる意識で。
 


③手を斜め前に出し、上体をややひねる。
 


少し丸まりながら斜め方向に向かって、脇からひねるように行います。
お腹の前にボールを置いて、それを乗り越えるようなイメージです。

①~③の動きを左右5回ずつ行います。

まとめ

いかがでしたか?

デスクワーカーは長時間同じ姿勢が続くので体が凝り固まり、綺麗な姿勢を作るために必要な肋骨や骨盤の動きが悪くなりがちです。
こまめに動いて負担の少ない綺麗な姿勢で日々を過ごせるように参考になれば幸いです。



 

店舗情報


■本店 ピラティス&整体サロンeureka
(岡山市北区富田町2丁目7-5 サンワビル204)
営業時間:10:00~20:00(最終受付)

■2号店 ピラティス&コンディショニング forma
(岡山市北区富田町2丁目7-1 3階)
営業時間:10:00~18:00(最終受付)

■3号店 ピラティス&コンディショニング charis
(倉敷市中島1463−1 96bldg 2階)
営業時間:10:00~18:00(最終受付)