プロが教える!職業別おすすめコーディネート=IT・出版系OL編=

2021.07.07

「働くオトナ女子のお仕事服とは?」
スタイリスト金子千恵が悩める働く女子にお届けするコラム


【 働くオトナ女子のThink About Fashion】


今回のテーマは
”職業別おすすめコーディネート”
第4回目の職業はIT・出版系OL編

比較的、オフィスカジュアルが主流のIT・出版系企業。
とはいえ、
「どこまでがOKなのか分からない…」
「カジュアルすぎてもNGだし…」
と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんなお悩みに応えるおすすめのコーディネートをご紹介します。


 

そもそもオフィスカジュアルとは?


IT系や出版社では、服装規定が比較的ゆるめで「オフィスカジュアルOK」という企業も多数あります。
では、オフィスカジュアルとはどのような服装でしょうか?
一言で言えば
「来客対応にも適した、最低限の礼儀を備えた服装」

一方で、良く耳にする「ビジネスカジュアル」は、
「企業訪問に適した、よりフォーマルな装い」を指します。
必ずしもスーツである必要はなく、ジャケットにパンツやスカート、ワンピースを合わせれば問題ありません。


 

今っぽいこなれ感を意識して


出版社はトレンド情報を扱うこともあり、おしゃれに敏感な女性も多い職場です。

「毎日同じような服でマンネリ気味…」
「もう少しおしゃれに見せたい!」

そんな方にはおすすめなのは”こなれ感”のあるコーディネートです。

夏は涼しさを求めて肌の露出が増えがちですが、過度な露出はNG。
キャミソール、オフショルダー、胸元が大きく開いた服は避けましょう。
レース素材のトップスなど、程よく女性らしさ感じさせるアイテムを選ぶと、上品さも演出できておすすめです。


ボトム:ドライニット ワイドパンツ (ベージュ)

こなれ感を出すポイントは、”きっちり作りこみすぎないこと”。
いつものジャケットをジレやロングカーディガンに差し替えるだけで、簡単に抜け感をプラスできます。


トップス:シャドーボーダーエアリープルオーバー (ネイビー)
ボトム:エレガンスニット テーパードパンツ (ホワイト)



 

浮かないカラーを選ぶ


IT系企業は男性社員の比率が高く、スーツスタイルの人が多い中では、オフィスカジュアルが浮いてみえてしまうこともあります。

そんな時には、ネイビーやグレーなど、メンズスーツの基本的なカラー展開を意識すると良いでしょう。
ミント、サックスブルー、ネイビー、グレーなど寒色系の色味は男性のスーツの中にいても浮かず、自然に溶け込むことができます。


ボトム:サマーウール混 ワイドパンツ (ライトグレー)

涼しげなブルーのストライプは、清潔感があり、ペプラムデザインなら体型カバーもできて一石二鳥!


トップス:ストライプサッカーブラウス (サックス)
ボトム:エレガンスニット テーパードパンツ (ホワイト)


忙しい朝には、セットアップで着用できるアイテムが強い味方。
同じカラーのボトムを合わせれば、コーディネートを考える手間が省けて時短にもなります。
胸元にアクセサリーを加えると華やかさがプラスされ、シンプルな中にも女性らしい印象を演出できます。


トップス:エレガンスニット プルオーバー (ネイビー)
ボトム:エレガンスニット テーパードパンツ (ネイビー)



 

「カッチリしすぎない」ジャケットスタイル


ジャケットが必要な場面でも、かっちりしすぎず柔らかな印象に仕上げたいときは、シルエットにゆとりのあるワンピースやフレアスカートを合わせるのがおすすめです。


ジャケット:エレガンスニット カラーレスジャケット (ホワイト)

パンツやタイトスカートだとどうしてもフォーマル感が強くなりがちですが、フレアデザインのスカートであれば、優しげで親しみやすい雰囲気を演出できます。

ポイントは、ジャケットをセットアップとして着ずに、単品使いすること。
ジャケット+ワンピースやジャケット+スカートの組み合わせにすることで、抜け感のあるこなれた印象になります。
上下の素材感が異なっていても、思ったほど違和感は出ません。むしろ、質感の違いによってコーディネートにリズムや意外性が生まれ、おしゃれ度がアップします。

素材感の違うアイテムを合わせるというと少し難しそうに感じますが、ポイントをつかめば意外と難しくありません。

異素材使いのポイントは「正反対の素材感を組み合わせる」こと。
たとえば、
硬い × 柔らかい
光沢 × マット
重い × 軽い

といった対比を意識することで、コーディネートに奥行きが出ます。


ジャケット:サマーウール混 ノーカラージャケット (ライトグレー)

こちらはハリのある硬めのジャケットに、レース素材の柔らかなスカートを組み合わせたのコーディネート。
上半身にしっかり感がある分、ボトムに動きのある柔らかい質感を加えることで、リラックス感のあるバランスの取れた着こなしになります。
この場合、硬い素材の面積をコンパクトに抑え、柔らかい素材の面積を広めにすると、より軽やかな印象に仕上がります。


 

まとめ

オフィスカジュアルが認められている職場でも、「仕事上の失礼のないコーディネート」は必要です。
周りから見て違和感のないコーディネートになるように心がけてみて下さい。
トレンドやこなれ感を意識することで、マンネリから脱却した洗練コーデが実現できます。
ぜひ毎日のコーディネートの参考にしてみて下さいね!


 

ライター紹介



金子 千恵(Instagram @chiika26
serendip代表

ファッションスタイリスト/個人向けスタイリスト
アパレルデザイナー/服飾専門学校非常勤講師

骨格診断を踏まえたその人に似合う服のアドバイスに加えて、豊富なファッションのトレンド知識と素材知識を活かして、スタイリングから商品の取り扱い方法までの総合的なアドバイスを得意としている。またアパレル業界を目指す学生に日々ファッションを説く服飾専門学校の講師も務めるなど幅広い活動を行っている。